2015-05-20
【今日の指針】 限る ことが創造のもと
限ること、禁ずる事が創造の枠組みとなる。
(蛇足) 自由にやって良い・・と言うのは、教育としては案外と成果が少ない。なんでもありは、あまり独創的な芸術を生まない。
石の彫刻家は削るだけという限定があるから、彫刻の世界を広げられる。途中で急に絵の具で目を描いたり、布を着せたりしたら、なんだか不明のがらくたが出来るだけ。
芸術のジャンルってのは、ある意味で「限定」であって、枠組の中で創造空間を広げていくものだ。
最近は「コラボ」とか言って、枠組み外そうとしたり、まぜこぜをしたりするのが流行っているけど、石を掘るのが難しい所だけ絵の具で目をかくような安易なのも少なくない。
限定された創造空間を使い尽くして、極まったアーティストだけが、高次の限定空間にいける筈。初心者には「こらぼ」は出来ない。
子ども達のための木のクラフト教室とかやっているけど、自然の木をくみあわせるだけで描いたり彫ったりしない。その限定でかえって、面白いものをつくりだしてくれる。
うちの木工は自然の木を形を残して、接着剤とか釘とかネジは使わないという限定をしている。苦労するけど、奇妙な発明にはつながる。
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